ハーバード大学、プリンストン大学、イエール大学などのアイビーリーグを始め、今ではアメリカでも3000を超える教育機関とプログラムがIELTSを英語力の証明として認めています。
私がケンブリッジ大学を受験するために初めてIELTSを受験した2006年から比較すると、IELTSは大きく成長を遂げ、世界中から高い評価を受けるようになりました。
世界規模でみれば、毎年200万人もの人々が受験しています。これは年間100万人が受験するTOEFLと比較しても、IELTSは世界中から支持されている試験であるということがわかります。
もはやIELTSは「イギリス、オーストラリアやニュージーランド留学向けの試験」といった、かつてのイメージを覆すまでに成長しています。
IELTSが急成長を遂げている要因は、
試験としてのメッセージがはっきりしているところだと感じています。
例えば、リーディング。
書き手が伝えたいことをざっくりと理解するスキミング力、
特定の情報を、特定の手がかりをもとに探し出すスキャニング力。
これらのスキルが試されていることがIELTSの問題から明確に伝わってきます。
そしてこれらのスキルをIELTSの勉強を通して習得できたことで
私がケンブリッジ大学での膨大な量の課題をこなすことができるようになったのです。
IELTSを通して習得したスキルを大学院の勉強でも活用できたということです。
さらにスピーキング試験はマンツーマンでインタラクティブ(相互的)な試験スタイルにこだわっていることもIELTSの特徴です。
実際に留学などで英語を話すシーンを考えてみても、コミュニケーションはキャッチボールであるとも言われているように、一方通行ではなくインタラクティブなものなのです。
だからこそIELTSは試験官とのマンツーマンの試験スタイルにこだわっているのでしょう。
ネイティブの試験官はあなたの敵では決してなく、会話というキャッチボールを成立させ、そして円滑に進められるようにあなたを手助けしてくれます。
確かに、IELTSは英語力を測る試験であることに違いはありません。
しかしそれと同時に、英語というコミュニケーションツールを”実践的”に使えるようになるための道しるべとなる試験なのです。
つまり、
「あなたが習得するべきスキルはこれだよ」
と明確なメッセージが伝わってくるのです。
IELTSを通して築いた英語力のベースは今でも私にとって大きな宝物となっています。
そして皆さんもIELTSの受験を通して、実践的な英語力を築き上げながら、
その先にあるそれぞれのゴールを目指していきましょう。
これからこのコラムでは具体的にどのような勉強方法がIELTSを受験する皆さんにとって効果的であるか、受験にあたって心得ておくべきことなどをお伝えしていければと思っています。
また、IELTS受験者の皆さんからいただくご質問などにも、可能な限りお答えしていきたいと思います。
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